近頃GPSウォッチの種類があまりにも増えてどれを選んだらいいかよくわからない方がどうやらかなりいるようです。確かにネットでガーミンの比較表やレビューを見ると、横にスクロールしないと全部見切れない程の種類が出てきます。さらにガーミンだけでなく、ポラールやエプソン、もしくはアップルウォッチに代表されるようなスマートウォッチにもGPS機能が付いています。
この記事ではGPSウォッチの老舗であるガーミンに絞り、さらにその中でもランナー(10キロ~ウルトラマラソン大会を目標にしている方)の方に対象を絞って比較を行おうと思います。
また、実際に私もガーミンを約10年間使用しているので、経験に基づいたレビューを合わせて行おうと思います。最後までお付き合い下さい!
ガーミン 45s 245 645(music) 945の比較表
※1 245モデル及び645モデルには、それぞれmusicモデルが販売されています。musicモデルのみ音楽再生が可能となります。
この記事では下記①~③の観点から、レビューする機種・機能をかなり絞りました。
- モデルについて、販売している新旧モデルで価格がそこまで変わらない。であれば最新版を買った方が良い
- レビュー対象モデルが全て網羅している機能は割愛
- フルマラソンを目標とした市民ランナーがあまり使わないであろう機能は割愛
3つの点を考慮すると、モデルとしては4モデル、比較機能としては5点となりました。
ガーミン 45s 245 645(music) 945 搭載・非搭載機能
比較表の見方として、右側のモデルになるに連れ、使える機能が増え、価格も高くなります。
一番機能の少ない45sに搭載されてない機能としては、「ランニングダイナミクス」「HRセンサー」「スマホなし(ガーミン単体)での音楽再生」がありますので、そちらを紹介します。
ランニングダイナミクス
別売りのランニングダイナミクスポッドを購入することによって、ランニングの特徴を知ることが出来ます。
- ピッチ(1分当たりの歩数)
- 接地時間
- 接地バランス
- ストライド幅
- 上下動
- 上下動比
下の画像は実際に私が走行したランニングダイナミクスのデータをガーミンコネクトで見たものです。10キロをキロ4分50秒平均で走っています。

私はどちらかというとピッチ走法なので、ピッチ多めで歩幅が少ないですね。

右の接地時間が多いのがわかります。フォーム修正の参考になりますね。
この機能は、自分のランニングの特徴やクセ、又はフォームの修正に参考になると思います。
45sではこのランニングダイナミクスポッドをサポートしていないので、この機能が必要であれば、45s以外の3モデルから検討することなります。
HRセンサー
こちらも別売りになりますが、ハートレートセンサー付きの胸ベルトを装着することによって、光学式心拍計よりもさらに精度の高い心拍数を把握することが出来ます。サブスリーを目指している方や、福岡国際や琵琶湖、大阪国際や名古屋ウィメンズのエリート部門の出場を目指している方など、心拍数を正確に把握することで練習メニューを組み立てる必要がある方にはおススメの機能となります。
特に夏場の練習については同じ強度で行っても心拍数が全然違うので、オーバートレーニングを防ぐ意味でも心拍数を強度の目安にして練習を行なうことは大事かと思います。
ガーミン単体での音楽再生
こちらの機能は注釈でも触れましたが、245及び645についてはmusicモデルのみ対象となります。945には標準搭載されています。
音楽配信サービスと連携してガーミン本体と同期が出来ます。対応している主な配信サービスは、以下の通りです
- Amazon music
- LINE MUSIC
- AWA
- KKBOX
- SPOTIFY
※2020年8月現在の情報です。
ガーミンに入れた音楽をワイヤレスイヤフォンを通して聴くことが出来ます。ガーミンとワイヤレスイヤフォンのみでは走り出せるのは、ストレスフリーでテンション上がりますよね!! 私はこの機能を一番に考え、645musicを購入、現在も使用しています。
音楽配信サービスについては、Amazon Music Unlimitedの無料体験についての記事も参考にして下さいね!
ガーミン 45s 245 645(music) 945 どれを選べばいいか?
ここからは私が実際に使用している645musicのレビューを通してどのモデルを選べばいいかを紹介していきます。
645musicレビュー
私は2018年の6月に645musicとランニングダイナミクスポッドを一緒に購入しました。
当時ガーミン自体に音楽を入れられるモデルはなく、ipod nanoと有線イヤフォンを使ったランニングにストレスを感じていた私にとっては私にとっては物凄い衝撃でした。
さらにガーミンペイというVISAカードのデビット機能と連動して時計をかざして決済する、という最先端のサービスも備えているというプロモーションを見て、私はすぐさま楽天のアプリを起動、ポチっとしてしまいました。
線がないって、なんて快適なんだろう…
最初にワイヤレスイヤフォンとガーミンだけででジョギングをした時に真っ先に感じました。
腕振りしてる時に線が当たったり、足を進めるたびに線がパンパン跳ねたり、帰宅ランの時にリュックの紐と絡んだり… そういったストレスから完全に開放されました。
これは音楽を聴きながら走ることのあるランナーにとって本当に革命的な進化だと思います。
この機能だけでも、645musicを買ってよかったと思いました。
使い方も難しくありません。ガーミンコネクトにお使いの配信サービスアプリをダウンロードし、自分のアカウントでログインして同期させるだけです。
上記でも触れましたが、音楽配信サービスを予め登録しておく必要はあります。どのサービスがいいか迷っている方におススメの配信サービスを紹介するのであれば、Amazon Music Unlimited をおススメします。
アマゾンプライムに入っている方、これから入ろうとしている方であればかなりお得に契約できます。
アマゾンプライムの無料体験とAmazon Music Unlimitedの無料体験について別記事でまとめていますので是非ご覧下さい。
ランニングダイナミクスポッドは紛失しやすい
次にダイナミクスポッドです。こちらは小さくて軽いのでランニングの妨げにはなりませんが、正直紛失しやすいのが難点ですね。
私も半年程使用したところで紛失してしまいました…
基本的にフックの強度がしっかりしているので、きちんとランニングパンツ等に装着した状態であれば、ランニング中に落ちることはまずないです。
装着したことを忘れてそのままになった時に、紛失するケースがあるかと思います。装着したまま着替えてしまったり、一度外してポケットにしまったりして、そのままポッドの存在を一時的に忘れるケースです。
私もレースが終わってポッドを一度ポケットに入れてそれをすっかり忘れたまま着替えをしていて、帰宅後に紛失したことに気付きました。
紛失防止の工夫として、紐やチェーンでポッドを括り付け、からだのどこかにクリップやフックで留めたりすることで対策をしているようです。
私は紛失して以来、ポッドを使用しなくなりましたが、ポッドでとれるデータ自体は凄く有益ですので、紛失さえなければとてもいいガジェットだと思います。
ガーミンペイは、役に立たない…
正直な感想です。以下主な理由です。
- Visaのタッチ決済が使える店が少ない
- ジャパネット・ソニー・三菱UFJ銀行のいずれかのVISAデビットカードを入手する必要がある
- ガーミンペイを実際に使用する際に店員への説明が面倒くさい
かくいう私も登録すらしておりません… デビットカードを作る手間と、使用する際の店員への説明を考えただけで私はあきらめてしまいました。
2020年8月現在では、VENUやFENIX等、別のガーミンの機種でSuicaが対応になっています。
この時点では645musicに限らずFor Athleteの全機種はSuicaに未対応ですが、きっと近い将来、対応する機種が出てくると思いますので、決済サービスについては新機種の発売を待った方がよさそうです。
ベルト交換でランニング以外のシーンでも大活躍!
ガーミンのほとんどの機種はベルトの交換が出来るようになっているのですが、245及び645(musicタイプ含む)は、ベルトの交換が簡単にできるQuick Releaseバンドに対応しています。
このQuick Releaseバンド、個人的にはものすごく便利なことになっております。



このようにTPOに合わせてベルトのお着替えをしています。ベルト交換は工具不要で、ピンを外してつけるだけの作業なので、1分も掛からずに完了します。
特にこの645モデルはベゼルがシルバーになっており、休日&お出かけ仕様のようにファッションウォッチと遜色ない洒落た雰囲気を醸し出してくれるので、あらゆるシーンにマッチしてくれます。
この見た目の良さこそが、645の大きな魅力だと私は感じています。
245はベゼルがシルバーでないのでランニング以外のシーンで使用すると、どうしてもオモチャ感が出てしまいますし、945は大容量バッテリー搭載がゆえにかなりごつくなってしまう印象があります。
ガーミンを常に身に付けておきたいのであれば、私は間違いなく645(645music)をおススメします!
利用タイプ別おすすめ
- コストパフォーマンス重視の方
- ランニング中に音楽を聴かない方
- ランニング以外の時間はガーミンを着用しない方
- シンプルに使いたい方
- ダイナミクスポッドを利用してみたい方
- HRセンサーで正確な心拍数を知りたい方
- ランニング以外の時間はガーミンを着用しない方
- ランニング中に音楽を聴きたい方(musicタイプのみ)
- ウルトラマラソン・トレイルランにも挑戦されたい方
⇒GPSオン時の稼働時間が最大22時間
- ダイナミクスポッドを利用してみたい方
- HRセンサーで正確な心拍数を知りたい方
- ランニング以外の時間もガーミンを着用したい方
- ランニング中に音楽を聴きたい方(musicタイプのみ)
- フルマラソンまでの距離を目標にしている方
⇒GPSオン時の稼働時間が最大14時間
- とにかく色々な機能を使い込みたい方
- ランニング中に音楽を聴きたい方
- ウルトラマラソン・トレイルランにも挑戦されたい方
- トライアスロンにも挑戦している、またはしたい方
- バッテリーの容量が最大限欲しい方
ガーミン 45s 245 645(music) 945 比較のまとめ
いかがだったでしょうか??
利用する用途によっておすすめしたいモデルは異なります。
記事を読んで頂いて、ご自身にあったモデルを探して下さいね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
全部レビューしたら年を越しそうなのでw、最新版かつフルマラソンをメインとしたランナーに向けて機種を限定してレビューをします。