このところ自分の10代の時のことなんか全然思い出してなかったなー、とこの映画を見ながら思いました。
「世界でいちばん長い写真」は、青春を思い出させてくれると同時に、本来人は物事を素直に楽しむことが出来る生き物なんだよね! ということを再認識させてくれました。
青春を通り越して随分経った方も、もちろん現役10代の方も楽しめる映画です。
友達と、恋人と、親子で見ても楽しめるとてもおすすめの映画です。
2018年の映画ですが、当時放映されていることを知りませんでした。
アマゾンプライムの特典映画になっていなかったら、見逃すところでした。
キャスト・あらすじ解説
「武士道シックスティーン」「ストロベリーナイト」などで人気の作家・誉田哲也の同名小説を高杉真宙主演で映画化。愛知県の学校で実際にあった出来事をベースにした青春群像劇。引っ込み思案で、これといった目標もなく、冴えない毎日を送っている高校写真部員の宏伸。高校最後の夏休みのある日、従姉の温子が店長をしているリサイクルショップで一台の風変わりなカメラと出会う。そのカメラは360度の撮影が可能な珍しいパノラマカメラだった。実際にパノラマカメラで撮影し、現像された写真に今までにない感動を覚えた宏伸は360度撮影したい景色を求めて、街を自転車で駆け回る。高杉が主人公の宏伸役を、宏伸の従姉・温子役を武田梨奈、写真部部長を松本穂香が演じるほか水野勝、吉沢悠、小松政夫らが脇を固める。監督は「にがくてあまい」の草野翔吾。
映画.comから引用
感想・レビュー
誰もが自分の高校時代を思い出しながら見たであろう、この映画のハイライトシーンは、自分が出演している気持ちでいつの間にか身を乗り出してしまいました。
このシーンで温子の突然の問いかけに対して写真館の宮本さんのが言う
「何をやろうか迷ったら、誰を喜ばせたいか。それを考えてみるといいですよ」
この言葉にぐっときちゃいました。
この言葉は、青春をとうに超えた著者の世代になって来ると凄く解るというか、身に染みるんですよね~。
もし20年前に見ていたら、この言葉は刺さっていなかったかもしれません。
映画の構成、脚本も良く出来ていました。
物語のメインである宏伸が高校3年生の時から4年後、温子の結婚式のシーンから始まりますが、
温子の結婚相手が最後まで判らないような仕掛けがしてあります。
また、ネタバレになるので詳しいことは言えませんが、あのエンドロール!!
この演出のお陰で、エンドロールが終わるまで楽しめる映画になっています。
私もあのエンドロールの画面に参加したかった! と思わせてくれますよw
まとめ
上映時間も100分程と短く、見始めたらあっという間に見終えていました。
展開が速いわけではないですが、映画に引き込まれ、時間の経つのを忘れる映画でした。
是非、ご覧になって下さい。おすすめの映画ですよ!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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